『眠い時にコーヒーを飲むと眠気がとれる』
これはよく知られている話です。
眠気が大敵である学生にとって、これは大変有用な話ですよね。
もし、コーヒーを飲むことで頭がシャンとし、勉強も集中できるのでしたら、
これを利用しない手はありません。実際はどうなのでしょうか?
まずは、コーヒーの作用を医学的に見てみましょう。
コーヒーにはカフェインという物質が含まれています。
そして、そのカフェインが体に様々な作用を起こすのです。
カフェインの作用としては、
・中枢神経興奮作用(脳が活性化する)
・利尿作用(おしっこが出る)
・胃酸分泌作用
などがあります。
(他にもありますが、今回の話に関連のある作用を中心に取り上げました。)
眠気がとれるというのは、『中枢神経興奮作用』の働きによります。
では、カフェインを飲んだあとの、勉強の効率はどうでしょうか?
ここでひとつ、カフェインの効能を示す実験を紹介しましょう。
大学生100人に対して、簡単な計算問題(5+8=?など本当に簡単なもの)を解いてもらい、
一分間に何問解けるか(計算速度)と、どのくらい間違いがあるか(正答率)
を記録します。
その後、大学生100人を任意に50人の2グループに分け、
片方のグループにはカフェインを含むコーヒーを飲んでもらい、
もう片方のグループには、同じ量の水を飲んでもらいます。
そして、休憩後に再び同じような難易度の計算問題をしてもらい、
計算速度と正答率がどう変化したのかを見ます。
すると、カフェインを飲んだグループは水を飲んだグループに対して、
有意に計算速度が上がっていることが分かりました!
ここまで見ると、『おお!やっぱり勉強前にはコーヒーを飲もう!』
と思いますよね。しかし、ちょっと待ってください。
確かにカフェインを飲んだグループでは計算速度は上がりました。
しかし、残念ながら正答率は低下したのです。
つまり、カフェインを飲んだことで
『スピードは上がったけど、ミスが多くなった』わけです。
つまり、眠いけどどうしても勉強しなきゃいけないという状況の時に、
適度のカフェインを飲むのは時には効果的ですが、
特に眠くもない時に、『脳を活性化させよう!』とカフェインを飲むことは
かえって逆効果ですね。
補足ですが、カフェインを取るときは過剰にとり過ぎないように気をつけましょう。
飲みすぎると、カフェインの胃酸分泌作用により、胃潰瘍を引き起こすこともあります。
| 【まとめ】 コーヒーには脳を活性化させる作用があり、眠気はとれる。
しかし、ミスが多くなり、飲みすぎは体に悪影響なので、必要以上にはとらない。
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